田んぼの苗も場所によっては穂が出始めているところがみられる季節になりました。
この時季になると、スーパーではすでに「新米」の販売が早くも始まっているところがあります。
そこで、美味しい「新米」に出会える方法をお米屋さん目線でお伝えします。
「新米」はみんな美味しい??
「新米」と表示されて店頭に並んでいると「新米=旬」や「新米=美味しい」と感じる方は多いです。
たしかに、「新米」って書いてあるだけで美味しそうだったり特別感がありますよね。
では、「新米」と書かれるだけで美味しいお米かどうか・・というところですが、お米屋さん目線でお答えすると答えは「NO」です。
その理由として一番大きいのは、産地と購入先の水にあります。
お米にとって水はとても重要。
田植から稲刈りまで、その地域の水を吸ってその地域の環境の中で成長をしています。
だから、炊くときもその地域の水で炊くことによってそのお米の一番美味しい状態で食べることができるのです。
「新米」と書かれているから美味しいというイメージがありますが、本当に美味しい新米は、購入先が産地と同じお米なのです。
「美味しい新米を食べたい!!」と購入するのであれば、ぜひ表示されている産地も確認してみましょう。
7月に売られてる?!この新米は新米??
さてさて、7月に「新米」と聞くと「え??本当??」と思われる方もいるのではないでしょうか??
この話、本当です。
北は北海道から南は沖縄まで日本の中で気候が異なっています。
そのため、その地域にあった田植の時期や稲刈りの時期があります。
7月に「新米」が穫れるのは、温かい気候の地域です。
7月に新米として市場にあるお米は、産地が沖縄県や鹿児島県。
温かい気候だから田植も早いため稲刈りもこの時季に行うことができます。
本州では多くの地域が9月~10月をピークに収穫を行なっているので、7月の新米は驚く方も多いかもしれませんね。
美味い物は寝て待て。
話はもとに戻りますが、「新米」だからどの新米でも美味しいということではありません。
美味しくいただくためには、収穫した産地の表記にも目を向けてみましょう。