お米を研ぐと必ず出る「研ぎ汁」。
真っ白い水は、一般的にそのまま捨てられてしまいます。
しかし、お米は捨てるところがないといっても過言ではないほど捨てるところはありません。

今回は、お米の研ぎ汁を捨てずにそしておかずを1品増やす方法をお伝えします。

お米の研ぎ汁は大根を美味しくする!

研ぎ汁は一見「ただの白くて汚れた水」のように見えますが、その水の中には米糠の成分が含まれています。
精米時、お米に付着していた米糠が研ぐことによって白く濁って見えているので、米糠水という状態になっています。

米糠には、タンパク質・脂質・炭水化物・食物繊維・リン・マグネシウム・鉄・ビタミンB1・ビタミンE・ナイアシン精米時に出たお米のでんぷんが含まれています。

米糠を触るとわかるのですが、米糠はさらっとした感触ではなくしっとりとしています。それは、米糠に含まれている「脂質」と「でんぷん」によるもの。
この脂質とでんぷんが含まれたお米の研ぎ汁を使い、大根を下茹ですることで軟らかくそしてえぐみなく煮ることができます。

研ぎ汁で美味しく大根が茹でられる理由

研ぎ汁に含まれる「脂質」と「でんぷん」。
この二つによって茹でる際に出てくる灰汁が吸着されます。
煮物を作るときやカレーを作るときはきちんと灰汁取りしますが、野菜をただ茹でるだけのとき灰汁取りしないご家庭は多いのでは??

灰汁は、植物が外敵から身を守るために作られていた成分で苦味やえぐみの部分が調理することによって出てきたものです。
ほうれん草を茹でると分かりやすいのですが、緑色でぶくぶくと浮いているものが灰汁です。
食べても害はないですが、食材の色味が悪くなったり雑味を感じてしまうこともあります。

きちんと灰汁をとることによって見た目も味も良い料理を作ることができます。

研ぎ汁活用で1品増やそう!

大根の煮物は型崩れなく中まで味が滲みこんでいると美味しいですよね!
料亭のような仕上がりでできると作った側も作ってもらった側も嬉しくなります。

研ぎ汁を取っておいて大根を煮てみましょう。
コトコト煮ていくと串や爪楊枝がすっと通るようになります。
そのくらいになったら下茹でがきちんとできた証拠。

大根を取り出し、普段どおりに味付けをしていきましょう。
研ぎ汁は、冷蔵保存でその日のうちに使い切りましょう

研ぎ汁を使って下茹でをすることで、型崩れもしにくくなります。
ぜひ、お米を研いだときにやってみてくださいね。

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