気温室温が高くなってくるとご飯よりもさっぱりしたものが食べたくなってしまい、米びつを開ける頻度が減っているのではないでしょうか?

数日ぶりに開けた米びつは、環境によって虫が発生してしまうことが多いです。虫が出てくる前に食べきってしまえたら良いのですがなかなか難しいですよね。そこで、お米から虫が出てきてしまった場合の対処方法をお伝えします。

出てきた虫は日光で逃がそう

気温室温によってお米から出てきた虫は日光が苦手な虫が多いです。
お米から見られる虫は3ミリ~1センチ程度の大きさのノシメマダラメイガとコクゾウムシが代表的で、その小ささからある日突然出現したようにみえるのが特長です。お米の胚乳部分やぬか層を餌にしているのでお米から出てきたと思われがちですが、お米だけでなく小麦製品(パスタなど)も好んでいますので、そこからの発生も考えられます。

これらの虫は、米びつの中の温度が15度以上になると活発になり増殖し始めます。
温度が高くなると増殖する虫ですが、日光が弱点なのです。

お米から虫が出てきた場合は、天気の良い日に天日干ししてみましょう。
天日干しは、殺虫剤など薬品を使うわけではないので小さいお子さんがいるお宅でも安心しておこなえる方法です。

天日干しは天気の良いにお米を日光に当てておくだけです。
お米とお米の間にも虫がいる可能性がありますので、できるだけ広げて天日に当てることがポイントです。

大きく広げて天日干ししてしまうと後片付けが大変になるので数日分の食べる量だけを天日干しするだけでもいいですね。
天日干しすると、成虫になっている虫は勝手に逃げていきます。
また、天日干しで取り除くことができなかった虫はお米を研ぐ工程でほぼ除去することができます。

天日干しにかける時間は、梅雨時期~夏なら30分~1時間程度にしましょう。
干しすぎてしまうとお米が乾燥してしまい、研いだときにボロボロと崩れてしまったり炊きあがりがべちょべちょとした状態になってしまいます。

天日に干したお米はその日のうちに炊いてしまうか冷蔵庫や野菜室で保存してなるべく早く食べるようにしましょう。

虫が出たお米は食べられる?

お米から出てきた虫はお米にとって害虫ではあるものの、そのお米を食べても害はないと言われています。
研ぐ工程や炊く工程で除去や死滅させることはできるので、食べることはできます。

しかし、アレルギー体質の方は反応してしまう可能性がありますのでその場合はおすすめできません。

また、虫による被害で食味が落ちていますので「あれ?いつもとちがう?」と感じるかもしれません。
変化として感じられるのは、甘味や弾力でしょう。
甘味が落ちていたり、炊きあがりがパサついていたりすることがありますので、チャーハンなど味つきのご飯にすることで美味しく食べることができます。

お米の防虫剤は効果ある?

お米に虫が出ないようにするための対策としてお米用の防虫剤が売られています。

しかし、これはお米屋さんとしての意見でいうとオススメできません。
特におすすめできないのは唐辛子の成分が入った防虫剤です。

敏感な人なら感じる程度ですが、お米に唐辛子の香りが移ってしまいお米の味に影響が出てしまいます。
虫自体は効果がある期間なら発生を防ぐことはできるのですが・・・虫だけの対策になってしまい食味は変化してしまいます。

一番良い方法は、食べられる量だけを購入して冷蔵庫や野菜室で保存をすることです。
豊﨑屋ではどのくらいのお米を購入すれば良いかご相談を承っておりますのでお気軽にご相談ください。

お米は冷蔵保存で虫対策しましょう

暑くなってくるとどうしてもお米を炊く頻度が減ってしまいがち。
そんなときは食べきれる量を考えて購入するか冷蔵庫・野菜室で保存することで虫の発生を防ぐことができます。

もし、虫が発生してしまっても天日干しや水洗いをすることである程度除去することができます。
ただ、天日干しは場所や天候でできない日もありますのでやはりできるだけ発生させないようにしましょう。

虫が発生したお米はアレルギーの心配もでてきますので、安心して食事をするためには発生させないことです。

美味しいお米を食べるためには衛生管理と保存管理をきちんとおこなうこと。
暑い時季は虫の発生が多くみられる時期なので、もし虫が出てしまったらやってみてください。

おすすめ商品