茨城県かすみがうら市お米販売店「豊﨑屋」のしずたんです。
新米の時期が過ぎ、お米も鮮度が落ちてきている頃かと思います。
お米の美味しさは、「研ぎ方」ひとつで大きく変化するものです。
お米ソムリエが伝える研ぎ方をぜひ参考にしてみてくださいね。
お米研ぎは優しくして。
「お米研ぎ」
子どもの頃、一度はお母さんやおばあちゃんに頼まれたお手伝いのひとつではないでしょうか??
こうやってやるのよと手取り足取り教えてくれた方法はご家庭によって様々。
よく聞くのは、お米をガシガシと力を入れて研ぐ方法です。
私も子どもの頃はそんな感じに教わった記憶があります。
でも、実はお米研ぎにそんなガシガシと力を入れることはしなくていいんですよ。
むしろ・・・「不要」です。
お米の表面についている米ぬかをざっと洗い落とすくらいが丁度いいのです。
教えてもらった研ぎ方は間違っていない
こんなことを言ってしまうと、お母さんたちに教えてもらった研ぎ方が間違っているように聞こえてしまいますね。
正しくいうならば、「今はこの研ぎ方で良くなった」ということなのです。
精米機が出来た当時は、精米の技術も今とは大きくことなりあまり性能が良くなかったのです。
そのため、ガシガシと力を入れないときれいに研ぐことが出来なかったのです。
今はその性能も大きく変化したので、きれいに精米することができます。
だから、ガシガシではなくカシャカシャと力を入れずに研ぐだけでいいのです。
お米ソムリエが教えるお米研ぎ
優しくお米を研ぐってどんな感じに??と思いますよね。
手の小さいお子さんでもできるお米研ぎの方法なので、お手伝いのひとつに教えてあげるといいかもしれませんね。
1 ボールにお米と水を入れてクルクルザー!
ボールに炊く量のお米と水を入れましょう。
お米はお湯に弱いのです。お湯を入れることでお米の中にある成分が出てきてしまいます。
それによって、炊き上がりがべっちょりしてしまうこともあるんですよ。
また、最初に入れた水はすぐに捨てましょう。
米ぬかを含んだ水をお米が吸ってしまうと、糠臭いご飯になってしまうことも。
水を入れ、クルクル。
そしてザーっと水を捨てましょう。
炊飯器のお釜やザル&ボールでお米は研がないで。
炊飯器のお釜でお米を研ぐとお米によって炊飯器の内側に細かい傷が出来てしまいます。
それによっていくら高価な炊飯器でも美味しいご飯が炊けなくなる可能性があります。
また、ザルを使ってお米を研ぐとお米に傷がつき割れが出来てしまいます。
割れがあるとべっちょりとした炊き上がりになる可能性があります。
ザルを使う場合は、水を捨てる時にお米こぼれ防止のために使うといいですね。
2 本格研ぎはカシャカシャザー!
クルクルザー!ができたら、次は「カシャカシャザー!」です。
水の入っていないお米の中に手をグーとパーの間くらいの状態にして入れます。
お米が飛び散ったりしない程度のスピードでカシャカシャと手を回します。
10秒程度回したら、水を入れてすぐに捨てます。
お子さんに教えてあげるときは、「い~ち、に~、さ~ん」と一緒に数えてあげてくださいね。
カシャカシャザーは同じことを2~3回行います。
精米時期で研ぎ方を変えてみよう!
精米すると、お米の表面には水分を保とうとする膜が残っています。
この膜は、精米してから時間が経つと酸化してしまうため美味しさの妨げになってしまうのです。
精米したては酸化が進んでいませんが、精米してから常温で保存している場合は酸化が進んでいます。そうすると、炊き上がりが少し糠臭い状態になることもあります。
精米常温保存の場合は、酸化した膜を取り除いて食べることをおすすめします。
カシャカシャザーを何度か繰り返すことである程度取り除けますので、やってみてください。
お米研ぎ方法は一生使える!
いかがでしたか?
お米を研ぐことは子どものお手伝いのひとつとして始まり、覚えることで毎日できることです。
美味しいご飯を食べるために、ぜひやってみてくださいね。